LEDウォールの色は正しいですか?
意図通りの色をカメラで撮影できていますか?
LEDウォールを撮影するICVFXにおいて、カラーマネジメントは重要です。LEDシステムで正しい色を表示すること、適切なパイプラインでLED用背景素材を準備すること、さらに、人間の目とカメラの目の違いを認識し、必要に応じてキャリブレーションを行うこと、が必要です。
LEDシステムの色再現検証
ICVFXの背景として使用するLEDシステムは、通常、明るさの絶対値であるST2084/PQにキャリブレーションして使用します。意図通りの色がLEDウォールに表示されていることがすべての出発点になります。

- 測定用のカラーパッチ画像生成
- グレースケールおよびプライマリの測定
- 目標に合致しない場合の原因調査支援
弊社ではキャリブレーション作業そのものは請け負っていませんが、お客様によるキャリブレーション作業の支援は行えます。
背景素材のカラー・パイプライン
ICVFXの背景として使用する素材は、なるべくダイナミックレンジの広いシーンリファードの映像を用意する必要があります。カラコレ等で調整を行う場合も、シーンリニアを維持した正しいカラーパイプラインで準備する必要があります。

- LEDシステムのカラーマネジメントの考え方の説明
- 上記のカラーパイプラインの理解
- カラコレを行う適切なカラースペースの設定
- ハイライトの処理の考え方
適切な背景素材を用意することは、ICVFXのクオリティアップに直結します。適切なワークフロー構築をお手伝いいたします。
カメラスルー・キャリブレーション
LEDシステムを正確にキャリブレーションし、背景素材を正しい手順で準備して、LEDに表示しても、いざカメラで撮影すると、意図通りの色としてキャプチャされない場合があります。これはカメラのRGBセンサーの特性が、人間の目の特性と完全には一致していないために発生します。すなわち、LED上の人間が見た色は、カメラが見ると、異なった色に見えてしまう、という仕組みです。

この図は、現象を伝えるためにダミーの色を生成しています。実際のカメラで撮影された色ではありません。
この差を補正し、カメラで撮影すると意図通りの色になるような補正をかけることを、「カメラスルー・キャリブレーション」と呼んでいます。
- LEDにカラーチャートを表示
- カメラで撮影
- 撮影データを解析し、キャリブレーションLUTを作成
- LED表示映像にキャリブレーションLUTを適用
この手段で、元々背景として準備した色と、LEDウォールをカメラで撮影した色を一致させることができます。このキャリブレーションLUTはカメラごとに準備する必要があります。
カラーマネジメント勉強会
映像制作を行う上でカラーマネジメントの知識・技術は必須ですが、良い教材が少ないこともあり、勉強する機会が無い方が大半です。弊社では、お客様のレベルや要望に合わせて、カラーマネジメントの勉強会を実施することができます。

- 色とは何か
- 色空間の基礎
- カラーパイプラインとは
- ACESとは
以上の内容に加え、LUT、CLF, AMF、DCTL, OCIOなど、より高度で実践的な内容も承ることができます。
HDR/SDRビューイング環境の設計・構築
HDR撮影では、カメラ、LUT、信号分配、モニター設定のどこか一つが噛み合わないだけで、現場の見え方と最終成果物に差が生じます。使用機材と制作フローに合わせて、HDRとSDRを同時に、正しく表示可能なビューイング環境を設計します。

- Camera LogからHDR/SDRモニターまでの信号経路を整理
- LUT Box、モニター内LUT、信号分配の最適な構成を提案
- CameraLogが出力できない場合の代替案提示
現場の機材構成や運用条件に応じて、Camera LogからHDR/SDRを個別に生成する方法、HDR信号を基準にSDRへ変換する方法などを比較し、画質と運用性のバランスが取れた構成を選定します。
単発的な小規模サポートから、ICVFXワークフロー全般まで
確認測定や、背景素材準備の単発的な依頼、あるいは、ICVFXの技術面全般のテクニカルディレクター育成までお手伝いいたします。
